いびきと睡眠の質の関係

皆さまは睡眠中のいびきをご家族や友人に指摘された事はございませんか?
いびきは睡眠の質に大きな影響を与える要因の一つです。
今回は、いびきと睡眠の質の関係や、改善策についてお伝えします。
◎いびきの原因
気道の狭さ: いびきは、空気が鼻や喉を通る際に気道が狭くなることで発生します。特に肥満、鼻詰まり、アレルギー、または口呼吸が原因で、気道が圧迫されることがあります。
中高年の男性に大きないびきをかく方が多い理由の一つとして、肥満が考えられます。
睡眠時無呼吸症候群: いびきが頻繁かつ重度の場合、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。これは睡眠中に一時的に呼吸が止まったり低呼吸の状態で、睡眠の質に悪影響を及ぼします。
肥満の方や、アゴの小さい方に多い傾向があります。
◎いびきが与える影響
浅い睡眠: いびきをかいている人は、深い睡眠(ノンレム睡眠)に入る時間が短くなることがあり、睡眠が浅くなります。これにより、日中の疲労感や集中力低下が生じます。
睡眠の中断: 重度のいびきや無呼吸症候群は、睡眠を何度も中断するため、深い睡眠を維持できません。
◎ いびきの改善方法
1)睡眠姿勢の調整: 仰向けで寝るといびきがひどくなることが多いので、横向きで寝ることが推奨されます。
2)体重管理: 肥満がいびきの一因である場合、体重を減らすことで改善することがあります。
3)鼻呼吸の改善: 鼻詰まりが原因の場合、鼻腔を開くためのスプレーやテープが効果的です。
4)専用の枕やマウスピース: 気道を広げるための枕や、いびき防止用のマウスピースが販売されており、これらを使用することで効果が期待できます。
5)専門医の受診: いびきがひどい場合や、睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合は、医師に相談して治療を受けることが重要です。
いびきの改善は、睡眠の質向上に繋がります。
当院は睡眠時無呼吸症候群の診察を行っております。
必要に応じて歯科への紹介も行っておりますので、いびきの気になる方や、寝ても疲れが取れない方、日中の眠気の強い方は日本睡眠学会指導医が診察しております当院に是非ご相談下さい。
初診は対面ですが、2回目以降のフォローアップはオンライン診療にも対応しております。
医療法人松澤呼吸器クリニック
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