2つの検査は、何が違いますか?
もっとも大きな違いは、脳波を測るかどうかです。脳波を測らないご自宅での検査では、眠っていた時間や眠りの深さが分かりません。表で並べると次のようになります。
| 自宅での検査(パルスオキシメーター) | 精密検査(PSG) | |
|---|---|---|
| 受ける場所 | ご自宅 | 当院の検査室 |
| 入院の要否 | 不要 | 一泊の入院(夜間入院・早朝退院) |
| 測定する項目 | 血液中の酸素、脈拍 | 左記に加えて、呼吸の状態・いびき・脳波・眼球運動・筋電図・体位・心電図 |
| 無呼吸の回数 | 直接は分からない(酸素の低下から推定) | 回数と種類まで分かる |
| 眠りの深さ | 分からない | 分かる |
| 眠っていた時間 | 分からない | 分かる |
| ほかの睡眠の病気 | 分からない | 調べられる |
| 結果の正確さ | おおよその目安が分かる。実際より軽く出ることがある | 眠っていた時間をもとに算出するため、より正確な重症度が分かる |
| 日程の自由度 | ご都合のよい日に、ご自宅で | 火・水・木・金の夜間(要予約) |
| 仕事・学校 | 休む必要なし | 休む必要なし(翌朝そのまま出勤・登校できます) |
| 健康保険 | 適用されます | 適用されます |
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費用の目安は「費用と保険」のページに掲載しています。
どちらを受ければよいですか?
ご自身で選んでいただく必要はありません。当院では、まずご自宅でのパルスオキシメーター検査を行い、そのうえで精密検査(PSG)をご案内する順序で進めています。いきなり入院していただくことはありません。
まず自宅での検査から始める方
- いびきを指摘された、日中の眠気があるなど、症状で受診された方
- 無呼吸があるかどうかを、まず確かめたい方
- 入院に不安があり、自宅から始めたい方
精密検査(PSG)をご案内する方
- 自宅での検査で無呼吸が認められ、正確な重症度を確かめる必要がある方
- 自宅での検査の結果と症状の程度が合わない方
- ほかの睡眠の病気が疑われる方
- 治療方針の判断に、眠りの深さの情報が必要な方
最終的な診断は、精密検査(PSG)の結果をもとに行います。なお、他の医療機関ですでに簡易型PSGまたはパルスオキシメーターの検査を受けられている場合は、当院でのご自宅での検査を省略します。
なぜ、自宅での検査だけでは足りないのですか?
自宅での検査は、機器を装着していた時間をもとに、酸素が下がった回数を計算します。しかし、その間ずっと眠っていたとは限りません。
このように、自宅での検査の結果は実際より軽く出ることがあります。症状が強いのに自宅での検査の数値が低いという場合、眠れていなかった可能性を考える必要があります。
また、自宅での検査では睡眠時無呼吸症候群以外の睡眠の病気を見分けられません。日中の強い眠気には、無呼吸のほかにも原因があります。脳波を記録する精密検査では、そこまで含めて調べられます。
精密検査でしか分からないことは何ですか?
おもに次の3つです。
- 眠りの深さと、眠っていた時間 一晩のうち浅い眠り・深い眠りがどれだけあったか、何回目が覚めたかが分かります
- 無呼吸が起きているタイミング あお向けのときだけか、深い眠りのときに集中しているかなど、治療方針の判断材料になります
- ほかの睡眠の病気の有無 むずむず脚症候群、周期性四肢運動障害、過眠症など、無呼吸以外の原因を調べられます
治療を始めるかどうか、どの治療が適しているかを判断する場面では、これらの情報が必要になることがあります。健康保険でCPAP治療を行う場合の条件も、検査の方法によって定められています。
検査を受ける前に、ご確認いただきたいこと
- どちらの検査も、まず外来を受診いただいたうえでご案内します
- 初診当日に検査入院を行うことはできません
- 2つの検査は、どちらか一方を選ぶものではありません
- いずれも健康保険が適用されます
- 他院で簡易検査を受けられた方は、結果をご持参ください
当院は完全予約制です。ご来院前に必ずご予約をお願いいたします。
当院では、一晩の入院でくわしい検査が受けられます
睡眠時無呼吸症候群の診断には、睡眠中の呼吸・血液中の酸素・脳波などを同時に記録する精密検査(PSG/終夜睡眠ポリグラフィー)が必要です。当院では院内の検査室でこの検査を実施しています。
- 火・水・木・金の夜間に検査枠をご用意しています
- 18時頃までにご来院いただき、翌朝6〜7時頃にご退院いただけます
- お仕事や学校を休む必要がありません
- 検査・治療とも健康保険が適用されます
