睡眠と免疫の関係
季節の変わり目に風邪等で体調を崩しやすい方は多いと思いますが、
今日は睡眠と免疫の関係についてお話しをしたいと思います。
睡眠と免疫には密接な関係があります。
質の良い睡眠は、免疫システムを強化し、感染症から体を守るために重要です。
免疫力は睡眠中に活性化され、疲れをとり、風邪などの感染症の予防に役立つといわれています。
風邪等の病気に罹った場合も、体力の消耗を抑え、体が本来持っている免疫力を発揮するために睡眠は欠かせません。質の良い睡眠を保つことは健康な毎日を送るために重要です。
以下は睡眠と免疫に関するいくつかのポイントです。
〇免疫細胞の活性化
睡眠中、体は免疫システムを活性化します。特に深い睡眠中に、ナチュラルキラー細胞やT細胞などの免疫細胞が活発になり、ウイルスや細菌と戦う力を高めます。
〇ストレスホルモンの調整
睡眠不足は、コルチゾールというストレスホルモンの分泌を増やします。コルチゾールが過剰に分泌されると、免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。
〇炎症の抑制
睡眠不足は体内の炎症を増加させます。慢性的な炎症は、心血管疾患や糖尿病などの病気のリスクを高めます。十分な睡眠を取ることで、炎症反応を抑制し、免疫システムの正常な働きを維持することができます。
〇風邪や感染症のリスク低減
研究によると、1晩に6時間未満しか睡眠を取らない人は、十分な睡眠を取っている人に比べて風邪をひきやすいことがわかっています。睡眠は免疫システムを強化し、ウイルスや細菌から体を守る効果があるのです。
まとめ
質の高い睡眠は、免疫システムの正常な機能をサポートし、感染症に対する抵抗力を高めます。特にストレスが多い時や病気が流行している時には、睡眠時間をしっかり確保することが重要です。
夜寝たはずなのに、日中の眠気が強く、だるさや疲労感などの自覚症状がある人は、睡眠時無呼吸症候群(以下SAS)の可能性もあります。主な症状としていびきがありますが、人に指摘されるまで気づかないことが多く、潜在的な患者は日本に300万人以上いると言われてます。
SASの場合、睡眠が浅くなり良質な睡眠が取れず体に不調が出てきます。
ただし、SASと診断されても、CPAP(持続的気道陽圧)装置で睡眠中の酸欠状態を改善するなど治療をスタートすることで、睡眠の質を高め、合併症や居眠りを予防していくことはできます。最近では、携帯できる小型・軽量の装置も登場し、出張先や外出先などでも使えるようになっています。
もし寝ても疲れが取れない方や、日中の眠気、いびきの気になる方は日本睡眠学会指導医が診察しております当院に是非ご相談下さい。
初診は対面ですが、2回目以降のフォローアップはオンライン診療にも対応しております。
医療法人松澤呼吸器クリニック
大阪市中央区西心斎橋1丁目12−11 アーバンスタイル心斎橋 2階
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