手術で治せる場合がありますか?
あります。ただし、すべての方に当てはまるわけではありません。手術が有効なのは、気道が狭くなっている原因がはっきりしていて、その部分を広げられる場合です。
たとえば、扁桃が大きい、鼻の通りが悪いといった構造上の原因がある方です。逆に、肥満やあごの骨格が主な原因の場合、手術だけで十分な効果が得られないことがあります。
当院は睡眠時無呼吸症候群の検査と内科的治療を担当し、手術が必要な場合は耳鼻咽喉科など専門の医療機関にご紹介します。検査結果を添えた紹介状をお渡しし、術後の経過は当院で確認します。
どのような手術がありますか?
気道のどこが狭くなっているかによって、行われる手術は異なります。代表的なものを挙げます。
| 対象となる部位 | おもな手術 | 検討される方 |
|---|---|---|
| のど(扁桃) | 口蓋扁桃の摘出、のどの奥を広げる手術 | 扁桃が大きく、それが気道を狭くしている方 |
| 鼻(鼻中隔) | 曲がった鼻の仕切りをまっすぐにする手術 | 鼻の通りが悪く、口呼吸になっている方 |
| 鼻(粘膜) | 腫れた鼻の粘膜を縮小させる処置 | アレルギー性鼻炎などで慢性的に鼻がつまる方 |
| あご | あごの骨格を前方に移動させる手術 | あごが小さい、後退していることが主な原因の方 |
| のど(小児) | アデノイド・扁桃の摘出 | お子さまで、これらの肥大が原因となっている場合 |
← 表は横にスクロールできます
鼻の手術は、無呼吸そのものを治すというより、CPAPを使いやすくすることを目的に行われることがあります。鼻がつまっているとCPAPの効果が下がり、続けにくくなるためです。
手術を受ければ、CPAPは不要になりますか?
原因と重症度によります。手術で気道が広がっても、無呼吸が残る場合はCPAPを継続します。
とくに重症の方では、手術だけで無呼吸がなくなることは多くありません。気道が狭くなる要因はひとつとは限らず、複数が重なっていることがほとんどだからです。
そのため当院では、手術の前後で検査を行い、数値で変化を確認します。「受けたけれど、どうなったか分からない」という状態にならないようにするためです。
ほかの診療科とは、どのように連携しますか?
睡眠時無呼吸症候群は、複数の診療科にまたがる病気です。当院は呼吸器内科として検査と内科的治療を担当し、必要に応じて次のような医療機関と連携します。
耳鼻咽喉科
扁桃の肥大、鼻中隔の曲がり、慢性的な鼻炎など。手術が必要な場合の紹介先になります。
鼻がつまる/扁桃が大きいと言われた方歯科
マウスピース(口腔内装置)の作製と調整。当院からの紹介状が保険適用の条件になります。
マウスピースをご検討の方内科・循環器内科
高血圧、糖尿病、不整脈など。かかりつけの先生と情報を共有しながら進めます。
生活習慣病で通院されている方小児科・小児の耳鼻咽喉科
当院では、お子さまの検査入院は行っておりません。お子さまの睡眠時無呼吸は原因も対応も大人とは異なりますので、まずはかかりつけの小児科または耳鼻咽喉科にご相談ください。
お子さまのいびきが気になる方当院はご紹介・逆紹介を重視しています。検査だけを当院で行い、その後の治療はかかりつけの先生に引き継いでいただく、という形にも対応しています。
紹介はどのように進みますか?
当院で検査を行い、結果をふまえて紹介先をご案内します。
- 01
検査結果から、原因を確かめます
重症度に加えて、気道のどこが狭くなっているのかを診察で確認します。鼻の通り、扁桃の大きさ、あごの形などを見たうえで、手術が有効かどうかを判断します。
- 02
紹介状をお渡しします
検査結果(AHIや酸素の下がり方)を添えた紹介状をお渡しします。数値の裏づけがあることで、紹介先での判断がしやすくなります。
- 03
専門の医療機関を受診していただきます
耳鼻咽喉科、歯科など、必要な診療科を受診していただきます。手術を行うかどうかは、そちらでの診察をふまえて決まります。
- 04
治療後、あらためて検査を行います
手術や処置のあと、無呼吸がどこまで改善したかを検査で確認します。残っている場合は、CPAPなどの治療を継続または開始します。
※ 連携先・手続きは目安です。
ご紹介にあたって
- まず当院で検査を受け、原因と重症度を確かめる必要があります
- 検査結果を添えた紹介状をお渡しします
- 手術を行うかどうかは、紹介先での診察をふまえて決まります
- 手術後、無呼吸が改善したかを当院であらためて確認します
- すでにかかりつけの医療機関がある場合、そちらへのご紹介も可能です
医療機関の皆様からのご紹介も承っております。詳しくは「医療機関の皆様へ」のページをご覧ください。
当院では、一晩の入院でくわしい検査が受けられます
睡眠時無呼吸症候群の診断には、睡眠中の呼吸・血液中の酸素・脳波などを同時に記録する精密検査(PSG/終夜睡眠ポリグラフィー)が必要です。当院では院内の検査室でこの検査を実施しています。
- 火・水・木・金の夜間に検査枠をご用意しています
- 18時頃までにご来院いただき、翌朝6〜7時頃にご退院いただけます
- お仕事や学校を休む必要がありません
- 検査・治療とも健康保険が適用されます
