高血圧と睡眠時無呼吸は、なぜ関係するのですか?

眠っている間に呼吸が止まると、血液中の酸素が下がります。体はこれに対応するため、交感神経を活発にして心拍数と血圧を上げます。この反応が一晩に何十回もくり返されると、本来は血圧が下がるはずの夜間に血圧が高いままになります。

健康な状態では、夜間の血圧は日中より1〜2割ほど低くなります。この下がり方が小さい、あるいは夜間のほうが高いというパターンは、睡眠中の呼吸の乱れと関連することがあります。

  • 早朝の血圧が高いと言われたことがある
  • 家庭血圧で、朝の値が夜より明らかに高い
  • 健診のたびに血圧を指摘されている

お薬を飲んでも血圧が下がらないのはなぜですか?

降圧薬は日中の血圧を下げますが、夜間に呼吸が止まって交感神経が活発になる状態そのものには働きかけません。そのため、原因が無呼吸にある場合、薬を増やしても十分な効果が得られないことがあります。

治療抵抗性高血圧 適切な生活習慣の改善と、利尿薬を含む3種類以上の降圧薬を使っても目標の血圧に達しない状態を指します。この場合、背景に睡眠時無呼吸症候群などの原因が隠れていないかを調べることがあります。

無呼吸の治療(CPAPなど)によって血圧が下がる方もいらっしゃいますが、すべての方に同じ効果があるわけではありません。まずは検査で、無呼吸があるかどうか、どの程度かを確かめることが出発点になります。降圧薬は自己判断で中止せず、処方された先生の指示に従ってください。

糖尿病や脂質異常症とも関係しますか?

関連が報告されています。睡眠が細かく分断されると、血糖を下げるインスリンの働きが落ちやすくなることが知られています。また、日中の眠気や疲労感から活動量が減り、体重が増えやすくなるという面もあります。

体重の増加は気道をさらに狭くするため、無呼吸と生活習慣病はお互いを悪化させる関係になりやすい点に注意が必要です。

かかりつけの医院からの紹介でも受診できますか?

はい。当院は他の医療機関との連携(ご紹介・逆紹介)を重視しています。幅広い医療機関からのご紹介を承っております。

検査の結果と治療方針は、ご紹介元の先生にご報告いたします。CPAP治療が必要な場合は、原則としてご紹介元の医療機関での導入・通院をお願いしています。

受診をご検討いただきたい目安

  • 複数の降圧薬を飲んでいるが、血圧が目標まで下がらない
  • 早朝や夜間の血圧が高いと指摘された
  • 血糖のコントロールがうまくいかない
  • 生活習慣病の指摘に加えて、いびきや日中の眠気がある
  • かかりつけの先生から、睡眠中の呼吸を調べるようすすめられた

現在の通院を中断する必要はありません。検査の結果は、ご希望に応じてかかりつけの先生にご報告いたします。

当院では、一晩の入院でくわしい検査が受けられます

睡眠時無呼吸症候群の診断には、睡眠中の呼吸・血液中の酸素・脳波などを同時に記録する精密検査(PSG/終夜睡眠ポリグラフィー)が必要です。当院では院内の検査室でこの検査を実施しています。初診当日の入院はできません。まず外来を受診いただき、ご自宅でのパルスオキシメーター検査の結果をふまえてご案内します。

  • 火・水・木・金の夜間に検査枠をご用意しています
  • 18時頃までにご来院いただき、翌朝6〜7時頃にご退院いただけます
  • お仕事や学校を休む必要がありません
  • 検査・治療とも健康保険が適用されます
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