CPAPのデータには、何が表示されますか?

CPAPの機器は、毎晩の使用状況を自動的に記録しています。受診のたびに、この記録を一緒に確認します。表示される主な項目は次のとおりです。

項目何を示すか見るときのポイント
使用時間アドヒアランス1日あたり何時間、装着できていたかまずここをご覧ください。治療の土台になる数字です
使用日数1か月のうち、何日使えたか使えなかった日が続いている場合、理由を一緒に探します
AHI治療中の無呼吸低呼吸指数CPAPを使っている状態で、1時間あたり何回、呼吸が止まったか治療の効果を示す数字です。検査のときのAHIと比べます
リーク空気漏れマスクの周りから、どれくらい空気が漏れているか高い場合、マスクが合っていない可能性があります
圧治療圧・P95など実際に送られていた空気の強さ自動調整タイプの場合、必要な圧が変化していないかを見ます
中枢性無呼吸気道は開いているのに、呼吸の指令そのものが止まった回数数が多い場合、治療方法の見直しを検討します

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表示される項目や名称は、機種によって少しずつ異なります。ご自身の機器の画面でどこを見ればよいかは、受診の際にご説明します。

この3つを、まず見てください

項目は多いのですが、ふだん気にしていただきたいのは次の3つです。

4時間以上1日の使用時間

治療の効果が出やすい目安です。できるだけ毎晩、眠っている間ずっと装着することが理想です。

5未満治療中のAHI

CPAPを使った状態で、1時間あたりの無呼吸・低呼吸が5回未満に収まっていれば、うまく効いていると考えます。

少ないほど良いリーク(空気漏れ)

基準値は機種によって異なります。上限を超えている場合、マスクの見直しを検討します。

数値は、成績表ではありません

使用時間が短い日が続いていても、それはご本人の努力不足ではありません。多くの場合、圧やマスクが合っていないという原因があります。数値は、どこを調整すればよいかを知るための材料です。

なお、健康保険でCPAP治療を続ける際の使用状況の扱いについては、「保険適用の条件」のページをご覧ください。

治療中のAHIは、いくつなら良いのですか?

おおよそ5未満を目安としています。検査のときのAHIが30だった方が、CPAPを使うことで3まで下がっていれば、しっかり効いているということになります。

ただし、AHIが下がっていても日中の眠気が残っている場合があります。その場合は次のような可能性を考えます。

  • 使用時間が足りていない(眠っている時間の後半に外れている)
  • 中枢性の無呼吸が残っている
  • 無呼吸以外の原因が隠れている

数値と体感が合わないときこそ、受診の際にその違和感をお伝えください。データだけでは分からないことがあります。

リークの値が高いと言われました

リークは、マスクの周りから漏れている空気の量です。ある程度の漏れは、呼気を逃がすために意図的に設けられています(意図的リーク)。問題になるのは、それを超えた漏れです。

漏れが多いと、必要な圧が気道に届かず、治療の効果が下がります。また、漏れた空気が目に当たって乾いたり、音で目が覚めたりすることもあります。

原因は、マスクのサイズや形が合っていない、ヘッドギアが緩んでいる(または締めすぎている)、クッションが劣化している、口が開いてしまっている、などです。対処法は「CPAPが続かない方へ」のページにまとめています。

数値が良くないときは、どうすればよいですか?

項目ごとに、考えられる対応は次のとおりです。いずれも受診の際にご相談ください。

使用時間が短い

圧が強い、マスクが合わない、鼻がつまるなどの原因が考えられます。何時ごろ外しているかが分かると、原因を絞り込めます。

治療中のAHIが下がらない

圧が足りていない可能性があります。体重が増えた場合、必要な圧が変わることもあります。

リークが多い

マスクのサイズ・形の変更、クッションの交換、口が開いている場合はその対策を行います。

中枢性無呼吸が多い

心臓の状態が関係していることがあります。必要に応じて、ほかの検査や治療方法の変更を検討します。

自分でデータを見ることはできますか?

機種によって異なりますが、多くの場合、本体の画面で前日の使用時間やAHIを確認できます。機種によっては、スマートフォンのアプリで日々の記録を見られるものもあります。

毎日確認する必要はありません。ただ、「昨日はよく眠れた気がする」と感じた日の数値を見ておくと、ご自身の感覚と数字の関係がつかめてきます。

ご自身の機器で何が確認できるかは、受診の際にお尋ねください。画面を一緒に見ながらご説明します。

受診のときに、お聞かせいただきたいこと

  • 日中の眠気は、治療前と比べてどう変わったか
  • 朝の目覚めや、夜中に起きる回数に変化があるか
  • 装着していて、つらいと感じる点はあるか
  • 外してしまう日がある場合、何時ごろか
  • 体重や鼻の状態に変化があったか

数値と体感が合わないときこそ、その違和感が調整のヒントになります。遠慮なくお伝えください。