なぜ、夜中に目が覚めるのですか?

中途覚醒の原因はさまざまですが、睡眠時無呼吸症候群による場合、次のような流れで起こります。

  • 眠りが深くなると、のどの筋肉がゆるんで気道がふさがる
  • 呼吸が止まり、血液中の酸素が下がる
  • 体が危険を察知し、呼吸を再開させるために覚醒反応を起こす
  • 気道が開いて呼吸が戻り、再び眠りに入る

この一連の流れが、一晩に何度もくり返されます。多くの場合、覚醒はごく短いため記憶に残りませんが、一部は「息苦しくて目が覚めた」「はっと目が覚めた」という自覚として残ります。

目が覚めたときに動悸がする、のどが渇いている、汗をかいているといった場合も、夜間の呼吸の乱れが関係していることがあります。

夜に何度もトイレに起きるのは、無呼吸と関係がありますか?

関係することがあります。夜間に呼吸が止まると胸の中の圧力が変化し、心臓から尿の産生を促すホルモンが分泌されやすくなります。その結果、夜間の尿量が増えます。

夜間頻尿は前立腺の病気や過活動膀胱でも起こるため、泌尿器科を受診される方が多い症状です。泌尿器科で検査を受けても原因がはっきりしない場合、睡眠中の呼吸を調べてみる価値があります。いびきや日中の眠気を伴う場合はとくにそうです。

眠りが浅いかどうかは、自分でわかりますか?

正確に把握することは難しいのが実際です。眠りの深さは脳波で判断するもので、ご本人の感覚とは一致しないことがあります。「よく眠れている」と感じていても、検査をすると深い眠りがほとんど取れていなかった、という方もいらっしゃいます。

精密検査(PSG)でわかること 入院して行う検査では、呼吸や血液中の酸素に加えて脳波・眼球運動・筋電図を同時に記録します。これにより、一晩のうち浅い眠り・深い眠りがどれだけあったか、何回目が覚めたかを客観的に確認できます。ご自宅での検査では、この部分はわかりません。

スマートフォンやウェアラブル端末の睡眠記録は、目安としては参考になりますが、医学的な診断には用いません。

どのような場合に受診すればよいですか?

受診をご検討いただきたい目安

  • 夜中に2回以上目が覚める状態が続いている
  • 息苦しさや動悸で目が覚めることがある
  • 夜間にトイレへ起きる回数が増えた
  • 朝まで眠れているのに、日中に眠気がある
  • いびきを指摘されたことがある

中途覚醒には不眠症など別の原因もあります。睡眠薬を使っても改善しない場合は、呼吸の面から調べてみることをおすすめします。

当院では、一晩の入院でくわしい検査が受けられます

睡眠時無呼吸症候群の診断には、睡眠中の呼吸・血液中の酸素・脳波などを同時に記録する精密検査(PSG/終夜睡眠ポリグラフィー)が必要です。当院では院内の検査室でこの検査を実施しています。初診当日の入院はできません。まず外来を受診いただき、ご自宅でのパルスオキシメーター検査の結果をふまえてご案内します。

  • 火・水・木・金の夜間に検査枠をご用意しています
  • 18時頃までにご来院いただき、翌朝6〜7時頃にご退院いただけます
  • お仕事や学校を休む必要がありません
  • 検査・治療とも健康保険が適用されます
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