十分寝ているのに、なぜ眠いのですか?

睡眠は、浅い眠りと深い眠りをくり返しながら進みます。深い眠りの時間帯に、脳と体の回復が行われます。

睡眠時無呼吸症候群では、呼吸が止まるたびに血液中の酸素が下がります。体はそれを危険と判断し、呼吸を再開させるために一時的に覚醒反応を起こします。この反応が一晩に何十回、重症の方では何百回とくり返されると、深い眠りに入る時間がほとんど取れなくなります。

この覚醒はごく短いため、ご本人には「起きた」という記憶が残りません。そのため「8時間寝ているのに眠い」という、一見つじつまの合わない状態になります。

どの程度の眠気なら受診したほうがよいですか?

眠気の強さを客観的に測る目安として、いくつかの場面で眠ってしまう可能性を点数化する方法が広く使われています。次のような場面で眠ってしまうことがあるかどうかが、ひとつの判断材料になります。

  • 座って本を読んでいるとき
  • テレビを見ているとき
  • 会議や研修など、人前で静かに座っているとき
  • 助手席で1時間ほど乗っているとき
  • 昼食後、静かに座っているとき
  • 運転中、信号待ちで停車しているとき
注意していただきたい場面 このうち会議中と運転中の信号待ちは、通常は眠らない場面です。ここで眠ってしまうことがある場合、眠気は日常生活に影響する水準に達していると考えられます。

眠気の原因は、無呼吸だけですか?

いいえ。日中の強い眠気は、睡眠時無呼吸症候群のほかにも、睡眠時間そのものの不足、不規則な生活リズム、ナルコレプシーなどの過眠症、うつ症状、服用中のお薬の影響など、さまざまな原因で起こります。

そのため当院では、問診で生活リズムや服薬の状況もあわせて伺います。入院して行う精密検査(PSG)では、呼吸だけでなく脳波も記録するため、眠りの深さそのものを評価できます。無呼吸以外の原因を見分けるうえでも役立ちます。

車の運転をしても大丈夫でしょうか?

強い眠気がある状態での運転は、ご本人にも周囲にも危険です。睡眠時無呼吸症候群と交通事故の関連は、国内外の調査で報告されています。

治療によって眠気が改善する方は多くいらっしゃいます。運転を仕事にされている方、長距離の運転が多い方は、とくに早めの検査をご検討ください。

受診をご検討いただきたい目安

  • 7時間前後眠っているのに、日中に強い眠気がある
  • 会議中や運転中の信号待ちで、眠ってしまったことがある
  • 眠気が数か月以上続いている
  • いびきを指摘されたことがある
  • 運転を仕事にしている、または長距離の運転が多い

眠気の原因は複数あります。当院では睡眠時無呼吸症候群の検査を行い、ほかの原因が考えられる場合は適切な医療機関をご案内します。

当院では、一晩の入院でくわしい検査が受けられます

睡眠時無呼吸症候群の診断には、睡眠中の呼吸・血液中の酸素・脳波などを同時に記録する精密検査(PSG/終夜睡眠ポリグラフィー)が必要です。当院では院内の検査室でこの検査を実施しています。初診当日の入院はできません。まず外来を受診いただき、ご自宅でのパルスオキシメーター検査の結果をふまえてご案内します。

  • 火・水・木・金の夜間に検査枠をご用意しています
  • 18時頃までにご来院いただき、翌朝6〜7時頃にご退院いただけます
  • お仕事や学校を休む必要がありません
  • 検査・治療とも健康保険が適用されます
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